皆さんこんにちは。水まわりを中心にリフォーム工事を行なっている、板橋区の桶川工業です。 今回は、節水についてお話したいと思います。
家庭内で一番水を使っている設備は?
日本人は1日あたり、どのぐらいの量のお水を使っているか、ご存知でしょうか? 東京都水道局によれば、なんと245リットル…、2リットルのペットボトルで約122本分も使っているのだそうです(!)。
ご参考までに、1973年(昭和48年)の調査では192リットルだったそうで、44年でおよそ1.3倍に増えた計算になります。 この原因として、「入浴回数が増えたこと」「水洗トイレなど水を利用する機器が普及したこと」があげられています。
「確かに、昔はお風呂は2日に1回だった」「そういえば、祖父の家は昔、汲み取り式便所だった」という方もいらっしゃると思います。 日本では、ライフスタイルの変化やインフラの整備により、生活水準が上がるのと比例して、水の使用量も増えたことが分かります。
では家庭で1人1日使うとされる、「245リットル」のお水の用途を見てみましょう。
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東京都水道局「一般家庭水利用目的別実態調査」より
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割合の大きい順に、「トイレ」(28%)、「お風呂」(24%)、「炊事」(23%)、「洗濯」(17%)…と続いています。
家庭で一番水を消費しているのは「トイレ」です。 つまり節水をするなら、トイレにメスを入れるのが近道だということが分かります。
やってはいけない、間違った節水方法
「トイレが節水の近道」というのが明確だからでしょうか、トイレ用の節水グッズはたくさん販売されています。 タンクのフロートバルブに重りを付けるもの、すぐに閉じるフロートバルブに交換するもの、タンクに瓶を入れてタンクの容量自体を減らすものなどなど…。
しかし、これらの使用には注意が必要です。 節水ができるのは確かですが、逆にトイレの故障を誘発してしまう恐れがあるのです。
というのもトイレの水は、単に「排泄物を流せればいい」というものではありません。 トイレの排水には基準があり、 「排泄物は、便器から流れ出たあと、排水管を通って10m以上流す」 ということが決められています。
10m以上流れないと排泄物によって排水管が詰まったり、配管を破損する原因になったりします。 また「トイレの詰まり」のほとんどは、排水管の手前にある便器内のトラップ部分(せき~排水路)で発生しますが、十分な水量や水圧がないと詰まりやすくなり、トラブルの原因になります。
水洗トイレの各メーカーは、タンクの容量、水流、水圧などを緻密に計算・設計し、排泄物が便器から10m以上流れることを十分テストで確認したうえで商品化しています。
水の量を減らせば節水にはなりますが、部品の劣化や配管の破損、詰まりなどで、余分な修理代がかかるリスクも同時に高まるのです。
ということで、水まわりを専門とする業者からの観点では、節水グッズはあまりオススメできません。 実はこのようなグッズを使わなくても、節水できる方法はあります。
安全で正しい節水方法とは?
水のトラブルを防ぎながら節水するには、正しい使い方をすることがキホンとなります。 その中には、節水につながる使い方もあります。
大小を使い分ける
トイレでお水を流すとき、「大」と「小」があるのはご存知かと思います。 これを正しく行なうことで、節水できます。
たとえば一般的な13リットルのタンク付きトイレの場合、「大」は13リットル流れますが、「小」なら6リットルで済みます。 これだけでも年間に換算すると、だいぶ節約できることがお分かりいただけると思います。
節水タイプのトイレに変える
従来のトイレは13リットルタンクがほとんどですが、最新の節水トイレは5リットル弱が一般的。 中には4リットルを切るタイプもあります。
これを年換算に直すと、およそ15,000円の節約になるというデータもあります。 節水トイレは最安値で6万円前後からですので、6年程度で元が取れるイメージです。
なぜ、少ない水量が可能になったのでしょうか? それは、設計と技術の工夫にほかなりません。
ポンプを使って低水圧でも排泄物を10m先までしっかり流したり、形状の工夫で、少ない水量でも便器の内部をくまなく洗浄したり…。 清掃性や快適性も格段に向上しているなど、従来機種にはない機能も満載です。
節水トイレの交換をご検討される際は、ぜひ板橋区の桶川工業までお気軽にご相談ください。 板橋区のご家庭の水まわり、そして上下水道の公共工事を70年以上手掛けてきた当社ならではの、お役に立つさまざまなアドバイスをさせていただきます!
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